先日、金融庁より「老後は年金以外に2,000万円必要」という報告があり、世間に衝撃が走りました。
老後はもとより、キャリアやライフプランなど、将来を考えるときにお金の話は必要不可欠です。
しかし、日頃の生活の中においては考える機会は少ないのではないでしょうか。
あなたは普段、お金とどのように向き合っていますか?
お金について解決したい課題は何ですか?
ここではコーチングを用いてお金とどのように向き合うかを考えていきましょう。
目次
代表:矢頭がコークリエイターとして参画しているWSC(ホールシステムコーチング)では、
パーソナルソリューションの一環として、ライフバランスチェックシートを提供しています。
そのうち、お金/経済に関わる項目は以下の16個になります。
いかがでしょうか?
あなたはこれらの項目にチェックが何個つきますか。
そして全てチェックがつけば、果たしてお金に関しての不安・心配は消えるのでしょうか。
例えば、16番目の
「自分の趣味や余興のための計画的な投資をしている」
にチェックがついていないとして、そこからどう行動変容につなげればいいのでしょうか。
現状をいくら分析しても、未来にはつなげにくい、
これはファイナンシャルプランナーでもある私自身が感じている限界でもあります。
お金の話には、クライアントにとっての価値観・ビリーフが山盛りになって登場します。
ところが、お金をテーマにしたコーチングセッションを行うと、
「どうしたらいいか全部教えて欲しい」
「みんなはどうしているの?」
「平均、相場はどのくらい?」
とおっしゃるクライアントがほとんどです。
他のセッションテーマと異なり、「他人軸」を基準に考えることが多いように感じています。
普段のお金との関わり方は、お金を主語として口癖にもよく登場します。
私の経験上、家族、特に祖父母の影響が特に大きいように感じます。
など、質問してみるとお金に対する思い込み=ビリーフが表出します。
同族企業や老舗、旧家などは家訓・家憲として記しているところもありますね。
コーチングにおいては、制限にもリソースにもなります。
コーチングは無意識の思い込みと経験を見える化して、行動変容を促す効果があります。
まず今、自分がお金をどのように捉えているか、まずは意識してみましょう。
平成25年、金融庁より「最低限身につけるべき金融リテラシー」が提示されています。
その内訳は
です。
もし上記の4つ目の項目において、自分軸がないまま外部の知見を利用したらどうなるでしょうか。
実際、資産運用や保険、住宅など大きな買い物や投資について、業者が勧めるままに購入して
「主体的」ではない行動をとる方は多いように感じます。
お金に関しても「自立・自律・主体的」なプレゼンス(≒ 存在)でいるにはどうしたらいいのでしょうか??
コーチングを用いてお金をどう取り扱うのが望ましいかを少し考えて見ましょう。
ここでは、実際の普段のコーチングと同様に、
現状・理想・必要(必達)額・リソース・優先順位・期限を明らかにする質問
をしてみましょう。
これがわかったら、安心して外部の知見(金融のプロフェッショナル)に
相談してください。あなたのご希望に沿った提案、知見が手に入るでしょう。
1995年に国際コーチング連盟(ICF)を創設したトマス・レナートは、元々ファイナンシャルプランナーでした。
そして著書「ポータブル・コーチ」には人生で選べることTOP10の一つに経済状態を挙げています。
お金は自分がコントロールすることで、人生の充実度が増すと述べています。
お金と向き合うことで、自分の人生の舵を自分で取り続け、主体的に生きることにつながるでしょう。
参考文献