企業の成長、組織運営の円滑化のためにはコーチングが効果的であると言わています。
では、職場のコミュニケーションにおいて、コーチングと普段の会話とは何が違うのでしょうか。
このコラムでは普段の会話とコーチングとの違いについて説明します。
目次
コーチングの大きな特徴として「相手のための質問」があります。質問する側(コーチ)は
自分自身の情報収集のためではなく、答える側(クライアント)の
といった事を促すための質問や関わりをするのです。
そのために
を行います。
また、コーチはクライアントに同意を取りながら、一緒に会話を創り上げていきます。
挨拶や環境設定を行って、話しやすい「場」を整えてからスタートします。
そのためクライアントは安心安全な場で、自由に話すことができるのです。
普段会社の中で行う会話といえば部下から上司への
のいわゆる”報連相”と言われる業務連絡が中心です。
その他は雑談であったり、質問であったりと「自分のための情報収集」が中心です。
質問する側が欲しい情報について扱うことが多く、答える側にとっては既知の内容や過去の情報などが多いのです。
時には上司から「あれどうなってる?」と省略だらけの文章で問いかけられ、
当惑することもしばしばです。
さらには上司と部下の会話において、「知りたいことだけ聴いてくる」という一方通行もよく起こります。
上司は「コミュニケーションが取れている」と満足しても部下からすると
「全然自分の話を聴いてもらえない」と不満に感じることもあるでしょう。
家族や知人・友人との会話ならば成り立つかもしれませんが、
組織においては、これらのようなコミュニケーションだけでは円滑な人間関係を構築するのは難しいと思われます。
普段の会話の目的が「情報収集」とするならば、コーチングでの対話の目的は「共創」です。
自分に興味の矢印を向けるのでなく、相手に興味の矢印を向けることで、
上司と部下が「私たちの共通ゴール」に向けて目標設定することにより、
チーム・組織が一体となることが可能となるのです。
今まで職場で行われていた「普段の会話」にコーチングを加えることで、
組織に新たな変化と成長が期待できます。